慈愛

 

先週より造形を始めた。

 

モチーフは9月に出版した絵本『しょうまさん』の主人公「しょうまさん」。

自分の生んだキャラクターを手ずから作っているせいか、日ごとに愛着が湧いてくる。

 

その心は、まるで「妙晶がしょうまさんを作っている」というより「しょうまさんに妙晶は作らせてもらっている」ような…

 

いつの間にやら、自分が喜びを与えられる側になっていた。

よく「仏の心は母の愛」なんて例えを聞くけれど、それはこんな心地なのかも知れないなぁ。

 

誰かを愛し、感謝し、慈しむことでよろこびを噛み締める。

そんな慈愛の心で他者と相対すれば、他の誰でもない自分が一番幸福になれる。

 

きっと、その通りなのだろう。

 

しかし、そんな「いつも誰にでも」の慈愛が叶うのは仏さまだけ。

 

分かっていても、腹を立てたり嫌ったりと、そうは問屋が卸さないのが人間だ。

 

でも、人間にだって「そう在ろう」という努力は出来る。

いつもみんなを嫌ってはいられないように、誰にだって慈愛の心はあるのだから。

 

「ずっとは無理でも、たまになら。」

 

お茶を呑んで、ホッと一息。

心が静かに凪いだらば、その心を誰かに向けてみよう。

そんなひと踏ん張りで、ちょっと優しい私になれるはず。

 

片岡妙晶

真宗興正派 僧侶・宇治園製茶公認日本茶大使

ネコさんと売茶翁が好き

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▽著書『しょうまさん』

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