先々週、愛車が急に活動を辞めた。

赤信号で止まっていたら、急にエンジンまで消えたのだ。

そんなことは初めてだったので、慌てて色んな人に連絡し、助けを求めた。

なんとか難を逃れたものの、この時ほどmemento moriを実感したことは無い。(僧侶だけど)

 

3月は、個人的に変化の月であった。

 

6年間住んだマンションを引き払ったり、初めて高速道路を運転したり、取引先を切ったり、身辺が不意に整理された一月だった。

そのどれもが、ふと降りてきた「あ、今だ」みたいな閃きと勢いによる結果であったのだが、不思議と後悔することはなかった。

 

もちろん、手放すことに対する一抹の淋しさや不安感はあったけれど、しかし「持ち続ける」という選択肢が甦ることは終ぞ無かった。

むしろ売茶翁よろしく、焼却語でも詠みながら世話になった家財を火葬でもしようかとワクワクしながら企んだ。(実行はしていない、捕まるから)

 

全ての物事は移り変わるという「諸行無常」は仏教の根本でもあるが、それを実感として身に付けることはなかなか難しい。

人間は良くも悪くも順応性の高い生き物だから、どんな状況も割とすぐに「当たり前」と認識出来てしまう。

 

また苦痛に対して「乗り越える」よりも「避ける」方へ向かってしまう。

 

しかし、それは別に間違いではない。

嫌でも苦悩には行き当たるのだから、避けられるモノは避けて生きたいのが心理だろう。

 

しかし、避けてばかりでは、いざ苦悩に出遇った際に押し潰されてしまうのではとも想う。

 

「車は壊れる」から『乗らない』ではなく、「壊れる」から『出来るだけ壊れない車』を作り、また『壊れた時の備え』を以て運転に臨む私で在りたい。

 

常に移り変わる諸行無常の世。

中には、受け入れ難い変化もあるだろう。

しかし、それらを乗り越えてゆくも、また人生。

 

戦国時代、茶道は武士の嗜みでもあった。

戦の前にお茶を一服…

心安らぐ場で抹茶を喫し、戦場へ向かう英気を養う。

 

平和なようで「いつ・何が起こるか分からない」戦場のような現代社会。

そんな世界を生き抜く為、今日もお茶を一杯…

 

ガソリンOK、オイル・バッテリーOK。

 

いざ出陣!!!

 

片岡妙晶

真宗興正派 僧侶・宇治園製茶公認日本茶大使

ネコさんと売茶翁が好き

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