心と和 第六話 『自然』
新年も二週目に入り、お正月ムードも明けてだいぶ日常を取り戻しつつある今日。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
私はもっぱら寒さに震えております。
また、今週は東京での積雪も話題となりましたね。
ああいった雪景色を見ると、自然の力は圧巻というか、やはり桁違いだとつくづく感じます。
以前インスタレーション作品をつくっていた際「空間作品における最高峰は自然なのでは…」と思ったことがあります。
季節や時間による景色の移り変わり、それにより人間へ与える心の変化。
「つまらない」と感じる日々も作品に包まれて生きていると思うと、急に景色が色付いてゆく気がします。
もちろん、自然は優しいだけでなく猛威を振るうこともあるでしょう。
それによって何かを失ったり傷付いたりする事は、残念ながら避けられません。
しかし、だからこそ「よろこびをよろこべる」心を身に付けたい。
これから起こる出来事や起こった事実は変えられないけれど、それを思い出して泣くか笑うかは自分で決められる。
If snow melts down to water, does it still remember being snow?
(もし雪が解けて水になっても、雪であった時のことを覚えている?)
by ジェニファー・マクマホン
寒さに震える冬だけれど、寒さのおかげで温もりが染み渡るのもまた冬。
いつか思い出す今だからこそ、未来の自分を笑顔に出来るのは今の私だけなのかも知れません。
そんなことを思いながら、今日も半纏を着て熱いお茶を呑む私です。美味しい!
片岡妙晶
真宗興正派 僧侶・宇治園製茶公認日本茶大使
ネコさんと売茶翁が好き
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